No.00470

painting

Title:翔翳
Size:100P
Date:1962

人はそれぞれ、自分だけの〝小宇宙〟を持って生きているのではないだろうか…。
私の場合、それは空だといってもよく、水といってもよい。昼のようでいて、また夜のようにも見える。
時には華やかな虹も立っていて、尾をひいて遠く星が流れることもある。
おおらかに見えて、どことなく厳しさのある深い静かな空間、ビスタ…。
私はそういう私自身の〝小宇宙〟の中に魚を泳がせたり、鳥を羽ばたかせたりして楽しむのである。
この作品は、鶴を取り上げてみたのですが、見る人によってこれが何であろうとかまわないので、ただ何かが飛んでいるということと、それにまつわる時間の移ろいを私のビジョンを通して表現できればよかったのです。
現代展コンクール賞

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